囲碁において自分から着手した場合と相手から着手した場合の地の差(黒が打った場合と白が打った場合の差)を出入りといい、出入り計算とは出入りに基づいて一手の大きさ(目数、価値)を計算する方法である。主にヨセで使われる。手の価値の計算法としては他に見合い計算がある。
出入り計算において一手の価値は出入りの大きさに加えて、先手後手を考慮する。
両先手
双方から先手の手(どちらから打っても先手)
(片)先手
打つ側から先手、打たれる側から後手(一方は先手、他方は後手)
逆ヨセ
打つ側からは後手、打たれる側から先手(片先手の場所の後手ヨセを逆ヨセ、あるいは逆先手という。逆先手は両後手に換算すると、ふつう、二倍の価値があるといわれる)
(両)後手
双方から後手(どちらから打っても後手)
これらの後に出入りの目数を加えて、逆ヨセ3目の手、後手2目の手などと言う。両先手が一番大きく、先手と逆ヨセは同等で後手ヨセの二倍の価値と考える。
なお出入りを計算するときに地の境界がはっきり定まらないときは、見合い計算による地の計算に基づき出入りを計算するが、 計算するうえで、意識しておくべきことは下の二点で十分である。
* 片先手は、先手側がその着手を行ったものとして計算する
* 両後手は、お互いが着手した形から折半する
update: 価値の大きさの順序
1. 両先手
2. 片先手
3. 両後手
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